教育体制
卒前教育
現在,臨床実習試験(OSCE)に合格した学生がCCとして参加しています.当教室では,大沼広樹助教が中心となりCC・ACCを統括し,各診療班の班長・研修医によるチュートリアル教育を開始しています.本当に大変な負担ですが,これもまた国際的標準化に近づくとの思いと,学生さんは未来の医療を担う宝物という見地から教室員一丸となって頑張っています.学生さんたちの反応は,とても良いというものから,厳しすぎるという意見もありますが,われわれはこれからの医師に課せられた厳しい環境を考え,これからも一生懸命やるつもりです.
卒後教育
2004年より臨床研修必修化となり直接の入局はありません.臨床研修医の方々にはスーパーローテイトでの研修を行ってもらいます.研修修了後,入局者全員がレジデントあるいは有給助教採用,または関連病院研修か大学院に進学します.ここで希望者はさらに6カ月以上集中治療部での研修を行わせます.学位取得および神経学会専門医,内科認定医取得を目標とした教育を行いますが,specialistを育成するほか,脳神経内科医が脳卒中による寝たきりの患者さんに代表される老年患者を第一線で診療する時代の到来を考慮し,subspecialtyレベルの解決能力をもったgeneral physician,そして,将来の慢性療養型病院でも最も評価されうる医師の育成も大きな目標としています.この一方で,不眠と鬱の時代といわれる21世紀にますます要求される医療情勢に対応すべく,新たなタイプの脳神経内科医として脳卒中学会専門医,睡眠学会専門医,頭痛学会専門医,臨床神経生理学会専門医,老年精神医学会専門医などをめざす教育も行います.